手は「手作業」「手さぐり」「手ぶり」というように、運動器・感覚器・コミュニケーションツールと様々な役割をもっており、体の中で特殊な部分といえます。
手は身体全体から見ると小さいですが、骨・関節、神経、血管、筋肉・腱、皮膚に至るまで緻密に構成されており、様々な機能を発揮します。
大脳皮質と身体の各部分の関係を示す、カナダの脳神経外科医ペンフィールドが作ったホムンクルス(脳の地図)を見ると、この小さな手が大脳のなかで非常に大きな部分を占めているのがわかります。これが、”手を使うと、脳が刺激される”所以です。
”手は第二の脳”とも呼ばれ、人類の進化には手の使用が大きな役割を果たしてきたと言えるのです。