「手くびの腰痛」 ホントにTFCC損傷?
- 2020年5月9日
- 手の病気・ケガ
手くびの小指側の痛み(尺側部痛)の原因は様々です。代表的なのは、TFCC損傷ですが、それ以外にもたくさんの原因があります。
手くびに「腰痛」?と不思議に思われたかもしれません。
腰痛の原因は多岐にわたり、診察や検査でも特定することが難しい場合が多いです。
手くびの小指側の痛み(尺側部痛と言います)も同様で、腰痛に例えられるくらい、整形外科医にとって診断が難しい部分です。
尺側部痛の原因として、TFCC損傷が代表的です。MRI検査で異常が比較的認められやすいのですが、MRIで見えるTFCCの変化が、すべての人に症状を出すとは限らないのです。
そのため、診断を画像検査に頼りすぎると、本当の原因を見逃してしまう可能性があります。
代表的な手くびの尺側部痛の原因疾患をお示しします。
いかがでしょうか? ざっと挙げただけで、これだけ沢山あります。
これだけの中から適切な診断をするためには、手の解剖学的知識・経験といったものが必要となります。
手くびが痛いけど、なかなか治らないという方、一度手外科専門医の診察を受けられてはいかがでしょうか?
(文責:院長)