手がしびれる!セルフチェックをしてみましょう|まえだ整形外科・手のクリニック|東京都杉並区にある手外科・整形外科

ヘッダー画像

手肘疾患の解説ページ(ブログ)

手がしびれる!セルフチェックをしてみましょう|まえだ整形外科・手のクリニック|東京都杉並区にある手外科・整形外科

手がしびれる!セルフチェックをしてみましょう

手がしびれる病気はたくさんあります。どの指がしびれるかを確認して、なんの病気が考えられるかをチェックしてみましょう。

脳と手をつなぐ神経はたくさんあります。神経ごとに、感覚をつかさどっている手の部分はある程度決まっています。そのため、しびれる部分を確かめることによって、ある程度病気を絞り込む事が出来ます。

脳やくびの病気などでも手のしびれは発生しますが、ここでは腕から先の部分での神経障害をチェックする方法をご紹介します。

神経ごとにしびれる範囲をイラストで示します。触った感じやつねった時の痛みを、反対の手と比べながら確認してみてください。

正中神経の障害によるしびれ

手のひら側
手の甲側

この部分のしびれで考えられる病気は、

  1. 手根管症候群
  2. 回内筋症候群


です。特に手くびで神経が圧迫される手根管症候群は、手のしびれの原因として非常に多い病気です。

尺骨神経の障害によるしびれ

手のひら側
手の甲側

この部分のしびれで考えられる病気は、

  1. 肘部管症候群
  2. ギヨン管症候群


です。肘の内側で神経が圧迫される肘部管症候群は、比較的頻度の高い病気です。
手くびで神経が圧迫されるギヨン管症候群では、手の甲側にしびれが出ることはありません。

橈骨神経の障害によるしびれ

手のひら側
手の甲側

この部分のしびれで考えられる病気は、

  1. 橈骨神経麻痺
  2. Wartenberg症候群(橈骨神経浅枝麻痺)


です。二の腕から肘で神経が圧迫される橈骨神経麻痺では、手くびや指が伸ばせない運動の麻痺が同時に起きます。
前腕から手くびで神経が圧迫されるWartenberg症候群では、運動の麻痺は発生しません。

参考になりましたでしょうか?各病気の詳しい説明は、このブログで順次アップしていきます。ご自分の症状にあてはまりそうな病名をクリックしてください。

(文責・イラスト:院長)

前田 利雄

記事監修

院長 前田 利雄
(まえだ としお)

  • 昭和大学医学部卒 医学博士
  • 日本手外科学会認定 手外科専門医・指導医