まえだ整形外科・手のクリニック

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手くびの腱鞘炎 繰り返すドゥ・ケルバン病の原因は?

手くびの痛みの原因として、ドゥ・ケルバン病という腱鞘炎が代表的です。70~80%の方は、ステロイド注射で治るとされていますが、中には何度も再発してしまう方もいらっしゃいます。ここでは、再発の原因を解説いたします。

ドゥ・ケルバン病って?

手くびの親指側には、親指を動かす腱が通るトンネル(腱鞘)があります。使いすぎや妊娠・出産などによるホルモンバランスの変化などにより、腱鞘炎が発生します。

手くびを小指側に傾けたり、親指を使いすぎたりすると、手くびに痛みが発生します。

なんで再発するの?

美容師さんなど、手の使いすぎも再発の原因となりますが、生まれつきの腱鞘の構造も関係することがあります。

通常腱鞘はひとつのトンネルですが、中にはトンネル内に壁があり二つに分かれている方がいらっしゃいます。

症状の無い方でも、20-30%にこの壁があるとされていますが、この壁がドゥ・ケルバン病再発のリスク因子のひとつと考えられています。最終的に手術が必要となった人の殆どに、この壁があったという報告もあります1

注射を受けたけど、良くならない!

壁の存在は外からはわかりませんが、エコーを見ると腱鞘の中に黒い壁が写ります。

ドゥ・ケルバン病の治療としてステロイド注射が一般的ですが、腱鞘炎の原因となっているトンネルに正確に注射をしないと、効果が出ない場合があります。

エコーを見ながら注射を行うことで、壁があっても原因となっている場所にステロイドを注入することが可能となります。

エコーガイド下の注射を行っても再発してしまう場合、手術が必要となりますが、ばね指など他の腱鞘炎と異なり、その確率は低いです。手術が必要となっても、エコー画像で事前に腱鞘の状態を確認することで、適切な手術法を選ぶことが出来ます。

ドゥ・ケルバン病と診断され、治療を受けたが良くならないという方、一度エコーでご自分の腱鞘を確認してもらってはいかがでしょうか?

(文責:院長)

参考文献

  1. De Quervain’s disease: surgical or nonsurgical treatment.
    Harvey FJ, Harvey PM, Horsley MW.
    J Hand Surg Am. 1990 Jan;15(1):83-7.

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