こどものばね指 〜強剛母指〜
- 2020年5月3日
- 手の病気・ケガ
指がひっかかったり痛くなるばね指。大人によく見られる手の病気ですが、お子さんにも発生する事があります。大人とは状態や治療が異なります。
子どもにもばね指ってあるの?
あります。
多いのは親指で、強剛母指と呼ばれます。大人と違い、腱鞘ではなく腱自体が太くなっているため起こります。生まれつきではないとされていますが、原因は不明です。
ひっかかりはあまりなく、お子さんの親指が伸びなかったり、しこりがあるのに気づいて来院される方が多いです。
5~6歳までは、自然治癒の可能性がありますので、半年から1年ごとに診察しながら様子を見ていきます。小学校入学前までに、指の曲がりが改善しない場合、手術となる場合があります。
親指以外のばね指
親指以外の指も、まれにばね指になります。こちらは自然治癒せず、手術となるケースが多い印象です。大人と違い、腱鞘の切開だけでは再発したり、良くならないことが多いため、腱を一部切除する方法を行うことが多いです。
おかしいなと思ったら、早めに手外科専門医の診察を受けましょう。
(文責:院長)