母指CM関節症のセルフエクササイズ
- 2021年10月6日
- ハンドセラピィ
親指の付け根が痛くなる「母指CM関節症」。当クリニックでは、スプリント治療やリハビリテーションを中心に、手術以外の治療を積極的に行っています。ここでは、ご自身で出来るセルフエクササイズをご紹介します。
母指内転筋のストレッチ
母指CM関節症では、親指を閉じる筋肉である「母指内転筋」が硬くなっている場合が多いです。
柔軟な関節にするため、この母指内転筋のストレッチが重要です。
筋力トレーニング
「手の筋トレ?」と思われるかもしれませんが、手の中にはたくさんの筋肉があり、身体の他の部位と同様、筋力トレーニングがあります。
他ブログでも少し紹介していますが、母指CM関節を動かす筋肉は9つあり、その中で関節を安定させる作用のある筋肉が、「第一背側骨間筋」と「母指対立筋」です。
母指CM関節症では、靭帯のゆるみなどによって、関節が不安定になっています。モノをつまむ、強く握るなどの動作では、母指CM関節に大きな力が加わるため、関節が不安定だと痛みが出やすくなります。
この2つの筋肉を鍛えることにより、関節が安定し、痛みの出にくい状態に出来る可能性があります。
第一背側骨間筋のエクササイズ
このトレーニングは、母指CM関節を動かす必要がないため、痛みが出にくく、取り組みやすいトレーニングです。輪ゴムを指にかけて、少し負荷を加えても良いと思います。
母指対立筋のエクササイズ
こちらは関節を動かすエクササイズですので、ご自身の痛みと相談しながら、最初は合わせるだけから始めましょう。痛みが出なければ、少しつまむ力を加えてみてください。
いずれのエクササイズも、
1セット 各10秒 × 10回。朝昼晩に1セットずつ出来ると理想的です。
患者さんそれぞれに関節の状態は異なりますので、痛みが出るような無理なエクササイズはされないよう、お願いいたします。
当クリニックでのリハビリの実際はコチラをご覧ください。
(文責:院長)