ばね指は放置してもいい?|まえだ整形外科・手のクリニック|東京都杉並区にある手外科・整形外科

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ばね指は放置してもいい?|まえだ整形外科・手のクリニック|東京都杉並区にある手外科・整形外科

ばね指は放置してもいい?

指がひっかかるだけで痛くないからと、治療を受けられていない方もいらっしゃいます。ここでは、ばね指の治療の必要性について説明いたします。

「ばね指と診断されたけど、痛くないからいいや」と放っておくと、様々な不都合が生じる事があります。

第二関節(PIP関節)がかたくなる

指が完全に伸ばせなくなったり、関節自体が痛むようになります。このまま放置すると、一般的な手術(腱鞘切開術)だけでは治らないこともあります。

指を完全に握り込めなくなる

ロッキングと言って、指がひっかかったままになります。

人間の指はお互いが協力しあって動くので、1本だけでの腱鞘炎でも、隣の指に影響が出ます。例えば、薬指のばね指が悪化すると、中指や小指も曲がりにくくなり、握力が落ちるといった具合です。

関節の変形につながる可能性がある

まだはっきりと証明されてはいないのですが、慢性化した腱鞘炎が、PIP関節の変形性関節症(ブシャール結節)の原因のひとつとなりうるという説もあるので、放置はオススメしません。

たかがばね指、されどばね指です。早めにしっかりと治療を受け、あとあと困らないようにしましょう。治療については、以下をご覧ください。

ばね指の注射は何回まで出来る?
ばね指の手術は安全?

(文責:院長)

前田 利雄

記事監修

院長 前田 利雄
(まえだ としお)

  • 昭和大学医学部卒 医学博士
  • 日本手外科学会認定 手外科専門医・指導医